【珪藻土】vs【オガファーザー】メリットデメリットを徹底比較して選んだのは

自然素材の壁にしたいと思い候補に挙がったのが珪藻土とオガファーザー。

それぞれの製品の特長とメリット、デメリットを比較してみました。

珪藻土

珪藻土は塗り壁です。部屋の内装を壁紙ではなく塗り壁にするときの材料でよく候補に挙がるのが「珪藻土」です。

珪藻土は珪藻(藻の一種)の遺骸が海や湖の底に積み重なってできた粘土状の土。珪藻が増殖し遺骸となって積み重なっていくことで、黄色、白、灰色のしま模様になるのが特徴です。耐火性が高いため耐火レンガの原料や七輪に使われ、古くから日本の生活の身近なところに使われていました。

珪藻土そのものには固まる性質がないため、壁材の場合は泥や化学繊維、漆喰などと混ぜて使われます。

最近では珪藻土の特性を活用したバスマットや除湿剤なども注目されていますね。

初めての珪藻土塗りDIYならこちらがよさそう

DIYなら漆喰も選択肢に入れたい

珪藻土のメリット

  • 調湿効果がある
  • 脱臭、消臭効果がある
  • 耐火性があり、万が一燃え移っても有毒物質を発生しにくい
  • 静電気が発生しないため壁面に埃が付着しない
  • 塗壁独特の風合いがある

消臭効果については、アンモニアなど水溶性のにおいに対しては消臭効果が高くなりますが、生ゴミ臭、体臭や汗のにおい、油のにおいなど脂溶性のにおいにはあまり効果を発揮しません。

珪藻土のデメリット

  • 粉が落ちる
  • 珪藻土単体では固まらない(つなぎ材が必要)
  • 汚れが染み込みやすい(水拭き掃除ができない)
  • クラック(ヒビ)が生じやすい(破損しやすい)

珪藻土製品を使ったことがある方はご存じだと思いますが、珪藻土の表面を触るとざらざらとした砂っぽい感触があります。

壁にもたれた時に白っぽい粉が付いたり、床にぽろぽろと白い粉が落ちたりするのは、珪藻土ならではの特徴の一つです。

また、珪藻土はそれ単体で固まることはありません。

このため、珪藻土を使って壁面を仕上げる際には、素材を固めるための凝固剤(つなぎ材)を混ぜる必要があります。

珪藻土で「自然素材の壁」をうたっていても、実際には自然素材ではないつなぎ材が使われている場合もありますし、使われているつなぎ材の量が多すぎると、珪藻土ならではのメリットが失われてしまう可能性があります。

また、汚れた場合、水拭きをすると汚れと水が一緒に壁に吸収されてシミになってしまいます。液体の汚れはシミになってしまいますが、手垢などの汚れは消しゴムで落とせます。

あと、これはどこかで耳にしたことなので真実か否かはわかりませんが珪藻土は約1000℃前後で焼成し不純有機物を焼却除去する工程によって白い色になります。その結果、非結晶性シリカが結晶性シリカになり健康上よろしくない物質になること、また、高い温度で焼くことで一個一個の珪藻土の藻がガラス質の鋭利なホコリになり、肺に入った場合のことを考えても健康上不安があるとのことです。

オガファーザー

オガファーザーは、ドイツ製の壁紙です。キャッチコピーは「森から生まれた呼吸する紙クロス」。日本で一般的に使われているビニールクロスと違い、オガファーザーは紙とウッドチップを原料にしています。

オガファーザーHPより

オガファーザーはドイツで生まれ、原料は木と紙、製法も環境負荷が少ないことから世界から高い評価を受け、世界30カ国に普及している紙クロスです。

資源を無駄にせず、なおかつ快適な住空間をつくることができる数少ない建材の一つで、日本の環境には適した素材です。

オガファーザーHPより

オガファーザーのメリット

  •  安全性が高い
  • 調湿効果がある
  • 静電気が発生しないため壁面に埃が付着しない
  • 自由度のあるデザイン性
  • 高いメンテナンス性と施工性
オガファーザーHPより

オガファーザーは基本的に張り替え作業をする必要はありません。

その代わりに塗料を何度も塗り直して使用し続けていくことができます。

カラーバリエーションも豊富にそろっています。

「何度も塗り替えるのは面倒」と感じる方もいるかもしれませんが、DIYでも作業が可能な点は、メリットの一つです。

また、たとえクロスが汚れても、再塗装すれば綺麗な状態を取り戻せます。特に子育て世帯にとっては、魅力的な素材だと言えそうです。

安全性の面では環境面を含めて昨今話題のSDGs.人にも環境にも優しい素材だと思います。

オガファーザーのデメリット

  • 水拭き掃除ができない
  • (場合によっては)何度も塗装をする手間が発生する
  • 塗装仕上げのためコストが上がる

汚れた際に素材が紙なため水拭きできません。珪藻土と同様、消しゴムで消して汚れを落とします。

テープなどを貼ると、剥がす際に一緒に塗料がとれてしまうことも考えられます。

我が家はオガファーザーを選びました

それぞれのメリット、デメリットを比較検討した結果、我が家はオガファーザーに決めました。

詳しく調べる前はなんとなく珪藻土の方がいいかと考えていたのですが、珪藻土のデメリットである粉が落ちるという点が嫌だったのと、自然素材という観点ではオガファーザーの方が上だと思ったからです。

また、我が家は猫と暮らしているため、爪などで壁が損傷したときのことを想像してみたのですが、珪藻土だと粉が舞落ちるだろうし修復するのも大変そう、オガファーザーの方がよさそうだと思いました。

まとめ

珪藻土、オガファーザーそれぞれのメリット、デメリットをご紹介しました。

自然素材にこだわって珪藻土を採用するのであれば、つなぎ材にまで目を向けましょう。

珪藻土のイメージにだけ注目しているとつい見逃してしまいがちなポイントですが、自然素材の性能を最大限に発揮させるためには重要なポイントとなります。

どちらにするにしても、メリットだけではなくデメリットにも目を向けることが大切です。

我が家は実際に暮らしてみたらどうかな、とイメージしてみて、自然素材の壁に囲まれて暮らす心地よさとデメリットの許容範囲が低い方のオガファーザーに決めました。

どちらも自然素材として人気ですが、メリットがあればデメリットもあり、自分たちの生活スタイルにあった素材を選択するのがベストです。

オガファーザーの3年後はこちらをどうぞ。

外構は家を建てた後、住みながら熟考しました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました