タイルデッキの段差は「なし」か「あり」か 我が家がフラットをやめた3つの理由

タイルデッキの段差はありかなしか

タイルデッキに決めた我が家。

次に悩んだのは、室内の床とタイルデッキの床の高さを合わせるか否かです。

すなわち段差をつけるか否か、ということ。

使い勝手を考えれば高さをそろえた方がよいでしょう。スムーズな出入りのためには室内とデッキの間に段差はない方がよいと思います。

また、室内からの眺めも室内床の延長で一続きのように見え、視覚的に部屋が広く感じ解放感が出るようです。

昨今のトレンド的にもフラットが主流のようです。

しかし、我が家は考えに考えた結果、あえて段差を設けることにしました。

総合的に考えて段差があった方がよいと考えたからです。

我が家がフラットをやめて「段差あり」にした理由についてお伝えします。

我が家が段差を設けることにした理由

3つの理由を順番にお伝えしていきますね。

掃除面

まず1つめは掃除面。個人的に無駄な隙間は極力なくしたいと考えています。なぜなら隙間に溜まる汚れを落とすための労力とストレスを持ちたくないからです。

グレーチング

タイルデッキと床面をフラットにするためによく用いられる方法、それがグレーチングです。

家とデッキの間に隙間を開け、その隙間を金網で塞ぎましょう、というものです。

株式会社ニットー

このグレーチングを設けることによってできる隙間。この隙間の掃除ももれなくついてきます。

グレーチングの下は隙間です

面倒な掃除場所が一つ増えるということでもあります。

隙間掃除が面倒だと思わない方はきっとグレーチングにしても大丈夫だと思います。

でも私は違います。掃除自体は嫌いではありませんが、掃除がしやすいということはとても大事です。

そもそも我が家を設計していただく際の注文として、「掃除がしやすい家」を挙げさせていただいたくらいです。

室内から庭を眺めながら「グレーチングの掃除しないとな」と思う…

想像しただけで気がめいります。

野外ですから間違いなく虫も入り込むことでしょう。

タイルデッキに出る度に「グレーチングの下には虫がいるんだろうな」と目を背けながら跨いで外に出る…

想像しただけでさらに気がめいります。

これでは何のために高いお金をかけてデッキを作るのかわかりません。

余計な隙間をなくし面倒な掃除場所を作らないためにはグレーチングは却下でした。

災害面

2つめの理由は災害に関してです。

雨の災害

昨今は本当にバケツをひっくり返したような大雨がよく降ります。我が家の住む地域も例外なく台風ではないかと思うほど豪雨になったりします。

単純に考えてフラットだとタイルデッキに降った雨が室内に浸水してくる危険性は高まります。

これはとても怖いことです。

逆に考えると、なぜわざわざ浸水の危険性を高めることをするのか?という疑問もわいてきます。

そして、忘れてはいけない虫対策。

害虫

我が家の周りは田舎ゆえ様々な虫がたくさん住んでいます。今まで見たこともなかった種類の虫がこの地域にはたくさんいます。本当に日々驚いています。

お気づきかと思いますが、あえて断言します、虫が大の苦手であります。

フラットにしたことで窓を開けたとたんに虫と対面→虫が乱入、というリスクも大いに想像できます。

虫の立場にたってみると段差があれば垂直に壁を登らなければ辿り着けなかったサッシにも簡単に歩いて辿り着くことができるということでもあります。

虫には申し訳ございませんがそんな優しさをかけるつもりはありません。

できることならお姿も見たくないので防虫スプレーで防御もしています。

我が家の必需品。とてもよく効いて頼もしいです。人間やペットにも優しいところが気に入っています。

虫こないアースも優れものです。ただ、個人的に臭いがきついのが辛いところです。使用後にケホケホしてしまうので使用頻度はクモブロッカーの方が高いです。

というわけで

雨水や虫が室内に入り込む心配をなくすには段差があった方がよいと考えました。

3つめは家の耐久性に関してです。

家の耐久性

我が家は在来工法で建てた木造住宅です。

木造住宅を長持ちさせるためには湿気対策が必須です。

基礎パッキンで通風を確保

昔の木造住宅では布基礎部分に床下換気口を開けてそこから通風を確保していましたが、現在は基礎パッキンという部材をコンクリート基礎と土台(木構造)との間に挟み通気を確保しています。

我が家ももれなく基礎パッキンを使用しています。

基礎パッキンとは下記のような部材です

フクビ化学工業 カタログより

通風を妨げない

グレーチングを設けてフラットにした場合、家とタイルデッキとの間に隙間はできるとはいえ、タイルデッキが基礎パッキンの前にくるため空気の流れは防がれることが想像されます。

家の通気に不安を残してまでタイルデッキをフラットにしたいのか?

答えはno.です。

一年を通して何回使用するかわからないタイルデッキのために毎日暮らしている住宅を犠牲にするなんてありえません。

家自体が傷んでしまう心配をなくすためには段差があった方がよいと考えました。

完成した我が家のタイルデッキです

まとめ

タイルデッキに段差を設けることに決めた3つの理由をお伝えしました。

世の中の流行りをみていると、フラット派が多いように感じます。フラットにしたいがためにタイルデッキをやめてウッドデッキを選択した、という方もいらっしゃいます。

何を優先するのか

フラットにした場合と段差を設けた場合のご自身・ご家族が考えるメリット、デメリットを洗い出してみてから決断するとよいかと思います。

我が家の場合は段差があった方がよいと考え、あえて段差を設けました。

タイルデッキにかかる費用も決して安いものではありません。グレーチングを設けるとなると費用はさらにアップします。費用対効果も考えて生活スタイルに合ったデッキができるとよいですね。

タイルデッキ 基礎工事編はこちらをご覧ください。

タイルデッキで愉しむためには塀も大事です。我が家が拘った塀についてはこちらをご覧ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました