後編では干したテングサからトコロテンを作る方法をお伝えします。
干したテングサから作るトコロテン、寒天は、スーパーなどで売られている棒寒天や粉寒天から作るものと比べて美味しさ、旨みが全然違いますよ!
ワタクシはトコロテンの概念が変わりました。
テングサからトコロテンを作る
我が家で定期的に作っている分量です。2人で毎日食べるとして約1週間分です。
材料
干したテングサ | 50g |
水 | 2.5L+1.5L |
酢 | 小さじ2 |
干したテングサを水に漬ける
干したテングサをボールに入れ水で軽く洗います。
洗ったテングサを鍋に入れ、水2.5Lと酢を加え1時間以上漬けておきます。
酢にはテングサのエキスを抽出しやすくする作用があるそうです。
火にかけて煮だす
強火にかけ沸騰したらすぐに火を弱め中火の強火にし、50分程煮だします。
強火で沸騰してくるとあっという間に吹きこぼれそうになるので注意。沸騰するまでは鍋から離れない方がよいです。
沸騰後は少し火を弱めますが、火加減の目安は鍋の中でブクブクと泡が出ている状態です。
だんだんとテングサが煮えて軟らかくなり、鍋の中の水流で回転するようになってきます。液体もとろみがついてきます。
煮だし時間は、我が家の場合は沸騰までの強火10分、強めの中火40分程です。
テングサと液を分ける
ザルをセットしたボールに鍋をあけ、煮あがったテングサと液に分けます。
とろみの付いた液はとっても熱いので火傷に注意してください。鍋からボールに移す時に液体が小さく飛び散るのでミトンなどで手を防御した方が安全です。
我が家で愛用しているボールとザル。使用したのは26cmのものです。
2番だねを作る
ザルにあけたテングサはまだ使えるので、鍋に戻し同じ作業を行います。濃い液体だけでよい方は特に行わなくてもよいです。
水量は1回目の半分強くらい。我が家は1.5Lです。
1回目と同じように沸騰したら強めの中火にし20分。
煮あがったらザルでこして1回目の液体の中に入れ、よく混ぜ合わせます。
出来上がった液を型に流し入れる
熱いうちに型やタッパーなどの容器に出来上がった液体を流し入れていきます。
このまま常温で置いておくと30~40分位で表面が固まってきます。型を軽く揺すってみると固まり具合が分かります。粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて冷やします。
切り分けて食す
冷えたら好みの形に切り分けて食します。
トコロテンつきがあれば長方形の塊にカットしてつけばつるつるのトコロテンが出来上がり。酢醤油や青のり、いりごまなどをトッピングしたり、黒蜜をかけたりしていただきます。
木製のところてん突き。細くて美しいトコロテンができます。
お手軽にお試ししたいのならばプラスティック製もあるみたい。
テングサから煮だして作ったトコロテンは程よいコシがあり、旨みもぎゅぎゅっと詰まっていて本当に美味しいです。よく言われる磯の香りは感じません。磯の香りとはまた違うテングサ本来の旨みがあるのだと思います。
ワタクシはトコロテンとして食すよりもこの寒天と豆の甘煮を合わせて頂くことが多いです。エンドウ豆と合わせた豆かんにはもう目がありません。炊いた大納言を合わせてあんみつ風にしてみたり、夏の時期には青梅の甘煮とシロップを合わせてみたりと、日々のおやつにかかせません。
このトコロテンにはクセがないので色々な食べ方ができるところがいいですね。テングサを煮だして作る本格的なトコロテン、試してみませんか?
伊豆のテングサもとっても美味しかったです。
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