HDLコレステロールは運動で増える?3カ月間 本気で実践した記録を公開!

病院を訪れた当日に緊急手術となり冠動脈のステント留置術、不安定狭心症との診断を受けたワタクシ。

コレステロールとの付き合いは古く、大学卒業後の新入社員で行った初めての健康診断の22歳の時にLDLコレステロールの数値のみが高い異常値を示しており、心配して大病院へ飛んでいき検査を受けたのですがはっきりとした病名もつかず、遺伝性の可能性が高いとのお話を受けた記憶があります。

その後も毎年行われる健康診断でLDLコレステロールのみ高い値が続き、どれだけ食生活を魚・野菜中心にしても運動(バレエ教室でみっちり2時間レッスン週2回)を継続しても数値はびくともしませんでした。

ちまたでコレステロールを下げるとの情報はほぼ取り入れ、アーモンドを毎日食べたり、カカオ成分の高いチョコレートを毎日摂りいれたり、紅麴サプリを飲み続けてみたりもしていました。

中背のやや瘦せ型という体形もほぼ変わっていません。

スタチンという薬には抵抗があり、服薬せずに過ごしてきました。理由の一つに両親を始め親族に血管系の病気を患った人がいないということもありました。

これだけやっているし、親族に血管系の病気の人もいないから大丈夫だろう。

でも、ワタクシの冠動脈は長い年月の間に動脈硬化が進み詰まってしまっていました…

手術後はもう薬の力でLDLコレステロールを下げざるを得ません。でも、なんとかして善玉コレステロールといわれるHDLコレステロールを上げられないかと考え本気で取り組んでみることにしました。

ちなみにこのHDLコレステロール、ワタクシの過去の健康診断結果を見返してみると40~60mg/dlの間。基準値内ではありますがその中でも低めの値で安定しておりました。それは現在も変わらずです。

HDLコレステロールは増やすことができるって!

有酸素運動でHDLコレステロールが増えるという情報はかなり前からあり目新しいものではありません。初めて知ったのはNHKのためしてガッテンという番組だったと記憶しています。

情報過多のこの時代、信頼できる出処のエビデンスのみ信用することにしているのですが、

【HDLを増加させるには、ウォーキングやサイクリング、水泳などの有酸素運動を週に2時間以上、できれば1回あたり30分以上かけて行う必要があるようである。】要約

【…運動に長い時間を割くのは難しいと感じている人は多い。そこで児玉博士らの研究グループは、短時間の運動を複数回行うことでHDLコレステロールを増加させることができるか検討した。

 同研究グループは、HDLコレステロール値の改善には30分以上の運動が必要と結論した。


運動強度は今回の研究結果には影響を及ぼさなかった。すなわち、被験者が激しい運動を行ったかゆっくりとしたペースで運動したかは重要ではなかった。


HDLの増加が最も大きかったのは、非肥満者と総コレステロールが高値の人であった。しかし、こうした結果が得られた理由は明らかとはなっていない。】

『Archives of Internal Medicine』2007年5月28日号に掲載された、児玉暁・ MDをはじめ、東京大学などの研究員で構成されたレビュアーらのよる、有酸素運動とHDLコレステロールに関する25件の研究のデータのプール解析より。

Kodama, S. Archives of Internal Medicine, May 28, 2007; vol 167: pp 999-1008. News release, JAMA/Archives.
(C)2007 WebMD Inc. All rights reserved.

以上の論文発表は16年も前のものになりますが、この結果と同じような情報が現在でもあちらこちらでみることができます。

信憑性が高い説だと考えられるので、健康寿命のためには致し方なし。

HDLコレステロールを増やしたい。

そのために意を決して有酸素運動の代表格、ウォーキングのインターバル速歩に取り組み、実際どのような結果になるのか自分の身体で実験してみることにしました。

いざ実験開始!

ウォーキングを始めるにあたっての準備と計画を考えました。

ウォーキングのために揃えたもの

まずスニーカーを購入しました。

今までウォーキングをしたことがなかったのでスニーカーという靴自体持っていなかったので、全くの知識ゼロです。ここはメディア等で評判の良いニューバランスのスニーカーに決めました。

足に心地よくフィットしてとても快適に歩くことができました。初心者のため他のメーカーのスニーカーとの比較はできませんが、足が痛くなることもなく、なんの不満もないので次回も同じスニーカーを購入したいと考えています。

初めてなので高過ぎず安過ぎずのお値段のこちらを購入しました。とても良いです。

続いてウォーキング中の心拍数を把握するためにスマートウォッチを購入。

スマートウオッチは手術後に心拍数を気にかけるようになったので以前から欲しいと思っていました。多機能なもの、血圧が図れるものなど性能、値段等ピンキリですが、口コミで高評価のシャオミ(Xiaomi)に決めました。

apple社好きなのでappleWatchも検討しましたが、ここはコスパと消耗品であることを考慮して脱落です。

シャオミのスマートウオッチ、ワタクシは心拍数と歩数を主に使用しました。全く不満はありません。iphoneに専用のアプリを入れて管理するとデーター化されて見やすくお勧めです。

実験は3カ月間しっかりインターバル速歩で

期間は3カ月間。(2023年5月~7月)

本当はあまり長く続けられる自信がなかったので1か月間にしようかとも思いましたが、1か月だと少しデーター的に弱いかなと考え、意を決して3カ月に決めました。

ウォーキングコースは登坂あり、階段ありの自宅近く。

歩数にして約5000歩。

より効率よく効果を得たいためインターバル速歩も取り入れたウォーキングにしました。基本とされる「4分ゆっくり→4分速足」は途中に坂道や階段があるため厳密に守るのは難しかったですが、平坦な道では結果的にみて半分の距離が速歩となるように考えて取り組みました。

歩く時間帯は早朝の朝食前。起床後水分補給をし、軽くストレッチをし、身支度を整えるまで約30分。

日が出てくるととたんに暑いので日の出前までに帰宅できるように逆算し、だいたい朝4時前には出発していました。また、天気予報や雨雲レーダーとにらめっこし、雨が降っている時、また降りそうな時以外は歩きました。

以下スマートウオッチの記録です。スマートウオッチはウォーキング時のみ着用。(時々外し忘れましたが)

3カ月間の平均歩数は5,185歩。

ウォーキングをする時のみスマートウオッチを装着していたので(外し忘れが時々ありましたが)、日常生活での歩数も数に入れればもう少し増えますが、5,000歩以上ではありますのでまずまずといったところかと。

時を追うごとにウォーキングのやり方が何となく板についてきて段々とうまく歩けるようになるのが実感できました。

7月は全然雨が降らなくてがっかりしながらも、家を出てしまうとやる気スイッチが入り速歩の距離をのばしたり、時には坂道で速歩をしてみたりと3カ月間の中でも1番身体を使い歩くことができました。

それにしても、わざわざ作成しなくてもデーターが自動的にできているなんてすごい時代になったものです。

実験結果はいかに?3か月後のHDLコレステロール結果

さて、3か月後の血液検査の結果です。

3カ月ごとの血液検査の結果が表示されており、右端が今回(8月1日)の結果です。

………。

39!!!!

増えるどころか減っておりました。しかも基準値以下の↓までついています…。

あまりにも残念な結果で立ち直れません。

実験後のその他の変化は?

血液検査の他の項目の数値

どの項目もほぼ変わらず誤差範囲の変化でしたが、1項目だけ動きがありました。

白血球です。

もともとワタクシの白血球数は基準値の最低値ギリギリか若干基準値以下であり、体質的に低めなのだと思っておりましたが、今回は程よく基準値内に収まっておりました。

この結果を見た主治医から「白血球が高くなっているけれど風邪とか引きましたか?何か体に変化はありませんか?」と尋ねられましたが、全く心当たりはありません。

少し心配になり後日調べてみたところ、免疫力が上がったという見方もできるのだとか。リンパ球の数値までは分からないので何とも言えませんが、体調はすこぶる良いのでそうであることを祈ります。

身体の変化

体重が増えた

3カ月で2㎏増えていました。

ショックですが心当たりは大いにあります。何しろお昼から夕方頃にかけてお腹がすくのです。

ウォーキングは朝食前でしたが、朝食の量はウォーキングを始める前と同じような内容、量にしていました。それで問題なく午前中は過ごせるのですが、昼食~間食の量は1.2倍くらいになっていたかと。

ただ、増やした食事はお豆腐や野菜が主におかずをおかわりすることにしていました。いわゆるおやつ的なものを食べたり飲んだりすることはなかったです。

筋肉が付いた

ぱっと見ですぐに分かるほど脚が太くなりました。特にふくらはぎには明らかに筋肉がつきました。まるで卵をお腹いっぱいに抱えたししゃものようなふくらはぎ。こんな脚になったのは初めてです。特に嬉しくもありませんが。

全身を鏡に写してみると下半身が太くなったのがよくわかります。太もも辺りも一回り大きくなったようです。上半身は特に変化は感じられませんでした。

結果からの考察

3カ月間真剣にウォーキング(インターバル速歩)に取り組んできました。

諸々の論文や研究結果から、有酸素運動であるウォーキング、それもインターバル速歩を続ければHDLコレステロールは増えるだろうとの仮説のもと3カ月間実践しました。

しかし、結果は全く増えませんでした。むしろ減りました。誤差の範囲と考えるにしても減っていたのは事実です。

ワタクシ自身、HDLコレステロールを増やしたいという願望が1番のモチベーションとなり真剣に取り組んできましたので、よりよい結果がでるようにウォーキング以外の日常生活は今まで通りとしながらもより規則正しい生活になっておりました。食欲が少し増した件についても、ここで食べ過ぎてしまっては実験結果に影響が出てしまうかもしれない。それでは今までの努力が水の泡だと自分に言い聞かせてセーブして過ごしていました。 

なぜこのような結果になったのか、ワタクシの身体が特異体質なのかはわかりませんが、少なくともワタクシ自身はかなり真摯に取り組んだ結果なので信憑性は高いと自負しております。

少なくともワタクシの身体は有酸素運動ではHDLコレステロールは増えない。

それが明らかになりました。

健康のためにはウォーキングが推奨されていますので、これからも適度にウォーキングは続けようとは思います。

これからは愉しみながら歩くことにします。

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